品質表示/食材に表記される日付の意味

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品質表示/食材に表記される日付の意味

スーパーやコンビニの棚で商品を手にしたとき、印刷された日付をチェックする人は少なくないと思います。新しい商品があったら、さりげなく取り替えてみたりするんじゃないでしょうか?
しかし賞味期限、消費期限などの日付が実際に何を意味するのか、どのようにして付けられているのかは余り知られていないようですね。切り身でもない、サンマの加工日って何なんでしょうか?そもそも賞味期限は誰が決めているのでしょう?
私たちが安心の拠り所にしている食品の品質表示には、実はかなり曖昧なところがあるようです。

まず用語がややこしい。例えば、賞味期限と消費期限は似ていても意味が違います。賞味期限とは製品がすべての品質特性を保持できる期限のこと。簡単に言えば、おいしく食べられる期間と言うことです。消費期限とは食べる事が可能な品質を有する期限を指します。賞味期限を過ぎ、食べられないわけではないが、消費期限切れはかなりやばいです。

以前は賞味期限と同じ意味の品質保持期限という言葉もありました。日本農林規(JAS)法を所管する農林水産省と、食品衛生法を所管する厚生労働省の用語の違いが、二重表記の原因です。同義の異なった表示が混乱を招いて、業界関係者の中にも、「品質保持期限を過ぎれば痛み始める」などと、消費期限に近いイメージで誤解している人がいました。
平成14年12月に、用語に関する農水省と厚労省の合同会議が始まり、平成15年7月に「賞味期限」に用語が統一され、新しい表示ルールでは、品質保持期限という言葉は使わないことになりました。

では賞味期限や消費期限というのは、どれぐらいの期間なのでしょうか。一般消費者向けの飲食料品への品質表示を義務づけているJAS法は、加工食品に原材料名や内容量などと共に、
「消費期限または賞味期限を表示すること」を定めています。しかし、法律は印字スタイルなどの様式を定めているだけで「何日間」といって基準があるわけではありません。
「製造現場によって衛生状態も異なるし、加工食品の賞味期限をどう設定するかは、一律に行政側が決められない。企業の責任、自主判断に任せている。」(農水省食品表示対策室)

つまり、個々の商品の賞味期限を決めているのは、食品メーカーなどの製造業者やスーパー、小売店などの加工者になります。基準について、大手スーパーの広報担当者は「新鮮な商品をお客さんに届けるためには短いサイクルが良いが、そうするとロスが増える。味が変わってしまうほど長くはできない。ケース・バイ・ケースで判断している、としか言いようがない」と言います。

平成14年7月、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで賞味期限切れの食材が使われていたことが発覚しました。総料理長は自分の経験に基づいて安全を保っていたと話し、同年9月にも、中華総菜チェーン店、禮婦人(マダム・リー)でも賞味期限切れの食品販売が判明。社長が味見して「おいしい、問題ない」と出荷してしまいました。いずれも非難を浴び、好ましくはありませんが、社長や総料理長の言葉に地味に理解も出来ます。賞味期限という言葉のあいまいさが招いた騒動だったとも言えるでしょう。

消費期限07.12.15、加工日07.12.13
大阪市南東部で15店をチェーン展開する食品スーパーでは、店内で加工する食料品に消費期限とともに加工日を記しています。顧客向けの情報量を増やそうという試みから、取り組んでみたそうです。「法的には不必要な表示で、同業他社は無表示のところが多い。ただ、お客様は『いつ作ったか』ということを知りたがっている。」とお話いただけました。
賞味期限についても、食品別に何日間以内という社内基準を設けているが、他店よりかなり短めの設定にしており、ロスは増え、店としては大変ですが、安心と安全は最大の商品になるという。大手スーパー、ジャスコなどを全国展開する企業も、自社ブランドのマヨネーズに賞味期限と、製造年月日を両方とも表示するようになって来ました。
食の安全に対して敏感になった消費者のニーズに応じるには、従来の品質表示では間に合わなくなっているのかもしれない、と感じられます。


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